明日香風

「明日香風」という雑誌があります。

いや、正確には「ありました」というべきでしょうか。

1981年(昭和56)に創刊され、2015年(平成27)134号をもって、惜しまれつつ休刊となりました。

発行母体は「飛鳥保存財団」。
私が飛鳥応援大使でお世話になっている古都飛鳥保存財団の前身となった財団です。

最終号となった明日香風134号に掲載されていた応援大使募集を見て、それに応募したのが応援大使となった直接のきっかけでしたので、その「明日香風」を手にすることがなかったら私は応援大使になってはおらず、応援大使となったことを通じてご縁をいただいたたくさんの方々と出会うこともなかったでしょう。

そういった意味で私の人生を変えたと言っても過言ではない「明日香風」ですが、古都飛鳥保存財団本部で目にした昔の明日香風の立派さ、内容の濃さに、何とかしてそれを手に入れることはできないものかとずっと願い続けてきました。
(休刊近くなった「明日香風」は、リーフレットと見まがうばかりの薄さでしたが、創刊当時のものは雑誌「太陽」を彷彿とさせる大判の立派なものでした)

そして先日、神田の古本屋街を訪ねた折、歴史書専門の「慶文堂書店」さんに立ち寄り、ダメもとで「明日香風という雑誌を探しているんですが」と聞いてみたところ、

ありますよ

との嬉しいお返事が!


早速手配していただき、昨日、わが家に届きました!

明日香風2 (2)
  じゃーん!


 明日香風1 (2)

嬉しい、嬉しい、嬉しいよう。

慶文堂書店さん、本当にありがとうございました!


さっそくページをめくってみる。

榊莫山 題字、入江泰吉 写真の表紙。
なんという贅沢。いやぁ、お金あったんですね、保存財団。今とは雲泥の……(むにゃむにゃ)

内容もこれまた、直木孝次郎、岸俊男、坪井清足、犬養孝、黒岩重吾などなど、当時のそうそうたるメンバーが執筆陣に名を連ねています。

基本的なところを再確認したり、逆に、当時は定説とされていたことが今は発掘調査によってひっくり返っているところを見つけたりと、大変興味深く読み進んでいきます。

1ページ1ページ丹念に読んでいくので、こりゃまた時間がかかりそうだ!と嬉しい悲鳴。



だけど、悲しいかな職業病?で、思わずあら探しをしてしまう。

「推古天皇三十四年」は622年じゃなくて626年(1号P6)
南渕請安が「大化改新のとき国博士の地位にいた」と書いてあるけど、請安は国博士には就任していない(1号P7)
レイアウトの乱れ(1号P12、P15)などなど。

もったいない。もったいないよ、「明日香風」さん。

せっかくこんな立派な体裁で、豪華な執筆陣なのに。

タイムマシンに乗って行って、

ここ間違ってますよ! こことここも!

と指摘したい。(泣)

いや、そんなことは気にせず、内容をきっちりと読め、ってか。
そうですよね。そうなんです。でも、気になるんです~~。



ま、なにはともあれ、「明日香風」。

手に入って幸せの巻、でした。

今回ゲットしたのは26号までなので、27号以降をお持ちの方、お譲りいただける方がもしおられましたら、ぜひぜひご一報お願いします。

タダではやらん!

とおっしゃる方、神田神保町の「慶文堂書店」さんへぜひ買取をご依頼ください。
入荷したら梅前に一報が入ることになっております。イヒヒ。


さあ、明日香風とともに幸せな午後をすごすぞ~!

(2018年7月1日)

 

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